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2009年2月28日 (土)

世界遺産、西芳寺(苔寺)

京都市右京区、世界遺産「西芳寺」にいってきました。
庭園が一面に緑の苔で覆われていることから、通称「苔寺」として知られるお寺です。

日本庭園に最も大きな足跡を残したといわれる禅のお坊さんで夢窓疎石(むそう そせき)によってつくられた庭です。
日本の庭園史上にのこる記念碑ともなる枯山水と池泉庭といわれています。

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西芳寺の拝観は、往復ハガキによる事前申込みによる少人数拝観制となっています。
事前に拝観を申し込んでおかないと、当日いきなり来ても中にはいることが出来ません。
また、拝観の時間は指定されます。

今までから一度は行ってみたいお寺でしたが、このちょっとした煩わしさのことで、ついつい後回しになっていました。
今回、一念発起して拝観を申し込み、行ってきました。

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西芳寺の拝観入り口の門、「衆妙(しゅうみょう)の門」です。
屋根の軒には『衆妙(しゅうみょう)』の扁額が掲げられています。



事前申込みをしていた往復はがきの返信が拝観証になっており、ここで拝観証のチェックが行われ、柵の中に入れてもらいます。

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西芳寺では庭園の拝観のみは行っておらず、入山者はすべて本堂で招福除災の祈祷をしていただきます。
季節の良いときには般若心経の写経を行うそうですが、夏は暑く冬は冷え込む本堂だとのことで、この時期は入山者に配慮して写経は行ってないようです。
代わりに般若心経と座禅和讃の唱和を行い、木札に願い事を書いて奉納します。

終わった人から、いよいよ庭園の拝観に移ります。

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この庭を造営したのは、禅僧の夢窓疎石。鎌倉~室町時代にかけての人です。
夢窓が晩年に入寺したときには上段と下段に浄土系の二つの寺があり、彼はそれらを一つにまとめて禅宗の寺に改めたのが西芳寺だそうです。
そして上段の山の斜面に枯山水庭園を造り、その下にあった浄土式庭園を禅風の池泉の庭に改造したとのことです。

枯山水の石組みなどは夢窓が作庭した当時の形をそのままとどめていますが、池泉庭は現在、一面のコケに覆われ夢窓の作庭時とは大きく趣を異にしています。
そしてこれがこの庭園のすごいところ。

一応、比較のために、こちらは東福寺方丈の庭です。

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一般的な禅寺のお庭といえばきれいに清掃され、石組み象徴的な造形と計算され尽くした配置、全体的に厳しい緊張感を感じるものです。
しかし西芳寺のお寺の庭はちょっと違います。

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この庭は、苔むすがまま、朽ちるがまま。これは「庭園」ではなく、「庭園の遺跡」。
苔むした遺跡の中を歩いているようでした。

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この池の飛び石に見えるのは、神仙島へ向かう宝船が二列に停泊している姿を現すとする夜泊石。かつて橋楼を支える束石だったという説もあるようです。

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影向石の複雑な石組み

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左が夕日ヶ島、右が朝日ヶ島。三本の橋が二つの島を結ぶ。

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亀島、白櫻島と記載する本もあり。生えているのはカエデの木。

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一面のコケの下に、まだ中世の石組みが眠っている。

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下段の池泉庭と上段の枯山水を結界する門、向上関。禅の修業の第一関門をあらわすとのこと。
門をくぐると険しい石垣がそびえ、石段をつづら折に登ります。一段上るごとに悟りの世界に近づくと言われます。

上段は枯山水の世界。

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亀石組(須弥山石組とも)。

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3段の枯滝を石組みで表現した枯滝石組。
鯉が激流をさかのぼり龍になったという故事に因んだ龍門瀑(りゅうもんばく)の形だとのこと。

夢窓が当時に建てたかつての堂宇はすべて失われています。
もともとの庭園も一時は荒れ放題になったのかもしれません。しかし、まさに「無為自然」の状態が、苔むして朽ちたような独特の風合いを生みだしたのでしょう。
現在は、その独特の風合いを維持管理するのに、かなり入念な手入れや掃除を行っているとのことです。

この庭は、梅雨の時期にコケの緑が美しく、秋には紅葉の赤と苔の緑のコントラストが美しいそうですが、私は今回、冬枯れの時期にここに来て良かったと思いました。
確かにこの時期、苔は鮮やかな緑と言うにはほど遠く、完全に落葉した木々を見るにつけても寒々としていて退廃的です。
しかし冬枯れた庭は、華美な装飾を廃し質素で禁欲的な「禅の思想」に近いと思うのです。

「禅」は座禅をしたり庭を見ながら瞑想して考えを深める「教え」なのだそうです。
では、この庭を見て何を考え、何を見ればいいのだろうか・・・・・

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きっと、悟りに至る道のようなものは、欲の有る者には見えず、欲の無い者には見えてくるのにちがいない。
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故に
常に欲無くしてを以ってその妙を見、
常に欲有りて以ってその徼(きょう)を見る。

この両者は、同じきに出でて名を異にす。
同じきこれを玄(げん)といい、

玄のまた玄は、「衆妙の門」なり。
 (老子『道徳経』)
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拝観を終えた人が寺の外に出るのは、入ったところと同じ。

あの「衆妙の門」。

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「衆妙」とは「天地万物の深遠な道理」とのことです。(三省堂『大辞林』より)

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コメント

crying あたし ここの日記にコメント書いたんですけど、送信し忘れたんでしょうね。何もコメがない・・・・_| ̄|○sweat01

あちらにも書きましたが 世界遺産は素晴らしいですね。
あたしも真近で見て見たいですww

だって、こんな素晴らしい景色や眺めをみてないと損した気分です^^;;

こちらの写真は苔の質感までわかるくらい綺麗ですね^^
同じ日記とは思えないくらいですww

またまた今後の日記が楽しみです^^

投稿: アンリ | 2009年3月 2日 (月) 00時34分

アンリさん 
こんばんは~
私もね、何度も返信コメント送信を忘れて消えてしまったことがあります。
こちらのシステムでは二回クリックが必要みたいですね。あっちは一回でいいのに(-。-)ブゥブゥ

おっしゃるとおり、こちらの方が画質がいいみたいです。立体感が違いますでしょ^^
あっちはアップロードしたら勝手に画質を落とされてる(-。-)ブゥブゥ

というわけで一長一短ですね。^^アハハ

こちらでもまたよろしくお願いしますね♪

投稿: YAMAKEI | 2009年3月 2日 (月) 23時06分

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