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2009年6月24日 (水)

妙心寺 東林院の沙羅双樹

おそらく、日本語で書かれた最も美しい文章のひとつ、『平家物語』の書き出し文。

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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。

おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとえに風の前の塵(ちり)に同じ。
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ここに出てくる「沙羅双樹」、沙羅(さら)というのはもともとインドの植物で、樫に似た常緑樹であるとのこと。

日本にも沙羅はあります。
しかし、インドの沙羅は日本では気候が違って生育しないので、日本で言うところの沙羅とは別の植物をさしています。

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学名、ナツツバキ(Stewartia pseudocamellia)。
梅雨椿(ツユツバキ)とも言います。 

これが日本で言う、通称「沙羅」です。

ナツツバキの白い花は、一日花で、咲いたら一日で散ってしまいます。

「朝に咲き 夕べに散りし 無常花」

ナツツバキは白い花であるということと、一日花であるという命の短さが仏教でいう「無常」というものを想起させることから、「日本の沙羅」となったのです。

(なお、インドに生えてる本物の沙羅はこんなにキレイではないそうです^^)

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「東林院」は、京都市右京区にある日本最大の禅寺「妙心寺」の塔頭(たっちゅう)の一つです。
ここに「沙羅の花を愛でる会」に行ってきました。

「花を愛でる」といっても、咲いているのを愛でるのではありません。
散っている花を愛でるのです。

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一日花とはいえ、実際には、早朝に咲けば昼には散ってしまうこともあるようです。
縁側に座って、庭に見入っていると、見ている間にポトリ、ポトリと白い花が落ちます。
この命の短さ、はかなさに、私たちは世の移ろいの「無常」というものを感じるわけです。

「無常」とは「この世のすべてものは変化し、常に一定ものは何も無い」という仏教の教えです。
そして「無常観」は、信仰と文化、芸術の一体不可分な観念として、日本人を形作ってきた「人生観」であり「死生観」であり、、、「美意識」でもあります。

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沙羅、ことナツツバキの花は一日という短い時間を咲ききって散ります。
咲ききって散る、これこそが無常の妙であり、美意識がここにあるのだと思うのです。

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東林院この庭を見ながら、この沙羅に、住職さんのお話に耳を傾けます。

法話の最後のしめくくりに「ここは禅寺ですから、皆さんにも今日は禅を体験してもらいます」と言われました。
何も座禅をするのではなく、普通に腰掛けたまま、ひと呼吸だけ。
「一息の禅」というのだそうです。
ご住職が「ひとぉぉぉぉぉつぅぅぅぅーーー!!!」と数える間に息をゆっくりと吐くだけなのですが、その一息という時間がものすごく長く感じられたのが印象に残っています。

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「一息というのは人生の時間の最小単位です。しかしそれは、先に逝(い)った者たちにとっては、のどから手が出るほど欲しかった一瞬なのですよ。」

法話の最後に住職さんがそうおっしゃいました。



そのとおりだと思う。

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コメント

happy01

こちらは やはり写真が綺麗にみれますね^^

最後のお話は あちらには、書いてないものでしたねww

一息・・・。

ためになるお話しでした^^

投稿: アンリ | 2009年7月 3日 (金) 21時32分

アンリ さん
こちらでも絡んでいただきまして有難うございます。

>最後のお話は あちらには、書いてないものでしたね
はい。
実際にここに書かれる文章はほんの一部でして、
5倍は調べ、3倍は書き、それを削って削ってこんな文章になるんですね。

今後は、少し軽いタッチで、気楽に書いてもいいですかね?
また違った一面の私をお見せするかもしれません。。。(^^;

投稿: Yamakei | 2009年7月 3日 (金) 23時27分

全然いいと思います^^

ヤマさんらしい日記ならば、皆 納得ですよんnote

違った一面も見たいのでww(笑)

投稿: アンリ | 2009年7月 4日 (土) 23時39分

アンリさん
ありがとうございます。
こちらブログには気楽に書いていきます。

投稿: yamakei | 2009年7月 5日 (日) 17時18分

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